・頸肩腕症候群(けいけんわん症候群)って?
こちらは病気名ではなく、首・肩・腕にかけて痛みや痺れがある症状につけられる診断名です。
頸部、肩、腕にレントゲンやMRIで疾患を特定できないときに診断される疾患名です。
わかりやすくいうと、「肩こり」の状態などです。
医学的に肩こりは不定愁訴(原因を特定できない)となっておりますが、症状がひどくなればこり感にとどまらず「腕の痺れ」や「吐き気」「頭痛」なども併発することもあります。
この状態になると、仕事中にも強く影響するので作業に集中できなくなったり、日常生活にも影響を与え大きく生活の質を低下させる可能性もあります。
・なぜ起こるのか?
原因は「食生活・運動習慣・姿勢・ストレス・睡眠」など様々ですが、どれかひとつのせいという場合は少なく、複合的に絡み合って症状が出ている場合が多いです。
頸肩腕症候群の状態は「慢性痛」に該当することがほとんどです。慢性痛は筋肉の緊張や組織の損傷がなくても疼痛を感じます。詳しくはこちらをご参照ください→
ということから、急性痛と同じように筋肉のアプローチだけしてその場でマッサージや物療、鍼灸で筋肉の緊張を緩和させてもすぐに元通りになるという現象が起きるわけです。
・当院の鍼灸治療の方針
まずは症状の緩和を図ります。疼痛緩和、筋緊張緩和、血流増加などによる効果を期待します。
同時に生活習慣なども指導し改善して行きます。
お体の状態によって大きく施術方針が変わる場合もあるので「必ずこのようにやります」と断言できないのが難しいところでもあります。