神経痛は症状が出ている部位によって疾患名が変わってきます
顔→三叉神経痛
胴体→肋間神経痛
腕や手→頸椎症、神経根症、頸椎ヘルニア、胸郭出口症候群、斜角筋症候群
足→坐骨神経痛
などが挙げられます
坐骨神経痛
特定の原因は定められは無く、お尻から足の爪先まで走るような痺れや痛みを
伴うものを坐骨神経痛としています。
座ったり、歩いたり、しゃがんだりすると走行性の痺れや痛みが発生します。
■梨状筋症候群
骨盤と足の骨をつなぐ筋肉が神経を圧迫することで痺れや痛みを伴います。
原因は梨状筋の過緊張などが主に挙げられますが、梨状筋の構造や神経の走行が
人それぞれ異なるので構造上になりやすい人がいることもあります。
徒手検査などを用いたり問診で鑑別して行きます。
鍼灸治療を行い鎮痛効果や血流増加作用を促し疼痛緩和及び痺れ緩和を目指します。
梨状筋の過緊張が疑われる場合は緊張緩和を図ります。
■ヘルニア、脊柱管狭窄症
詳しくはこちらにまとめてあります→腰痛と鍼灸治療
脊髄や神経根が圧迫され痺れや痛みが発生します。
■その他の原因
内科的疾患が原因で坐骨神経痛を伴う場合もあります。
また、構造的な原因が無くても同様な痺れや疼痛(慢性痛)が発生することも
あるので注意深く治療を行っていく必要があります
・肋間神経痛
肋骨に沿うように痺れや痛みを感じます。
原因は椎間板ヘルニア、狭窄症などの構造的問題や
帯状疱疹でも同様に肋間神経通を伴うことがあります。
肋骨付近に刺鍼する場合は気胸のリスクがあるため注意が必要です。
しかし、当院の鍼灸治療は痛いところには鍼をしないため安心です。
・三叉神経痛
三叉神経とは名前の通り3本の枝に分かれ顔に分布している
神経のことです。神経が血管に圧迫されて起こるとされていますが、原因が不明なこともあります。
通常は保存療法となり、「デグレトール(てんかん薬)」が有効であるという報告があり処方されることもあります。
痛みは「ビリビリ」「焼けるような」「ズキズキ」と
いう痛みの感じ方をします。人によっては激烈に痛みを感じる場合は手術を行うこともあります。
当院ではまずは疼痛緩和を図り、減薬や日常生活の質を向上目指します。
さらに、東洋医学的な観点からの治療を行い体全体から作用させて行きます。
・腕の痺れ、手の痺れ
腕の痺れや手の痺れの原因は神経根症や頸椎・ヘルニアのように
腕につながる神経の根本を圧迫されるか、胸郭出口症候群や斜角筋症候群のように
筋肉などの過緊張により神経や血管が圧迫されることで痛みや痺れが発生します。
感覚の異常や握力低下などの症状も併発することもあります。
当院はまずどの部位で神経がストレスを受けているかを確認して行きます。
レントゲンなどがあるとより正確に鍼灸治療を行うことができます。
ストレスを受けている部位のストレス緩和を図り、腕への血流増加も必要となり、
疼痛緩和、痺れの緩和を図って行きます。
最後に、、
急性期の痛みの場合は構造的な問題や筋骨格系の観点から治療していく場合が多いです。
しかし、慢性期の痛みになると急性期全く同じ考えで治療できるとは限りません。
なぜなら、痛みは「脳」で感じるため構造的な問題がなくても痛みを感じることがあります。
脳の誤った警戒状態が続いたりすると骨や筋肉に問題がなくても痛みや不快な感覚として
感じることがわかっています。
この場合は食事や生活習慣から見直しいく必要があります。
当院では食事指導や生活指導も施術の一環として行っていき、
その人の最短で改善を目指して行きます。